ダイソー防犯ステッカーは逆効果？効果を最大化する使い方を徹底解説

2025年6月19日2025年6月20日

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「ダイソーの防犯ステッカーって、本当に効果があるの？」
「安いけど、逆に『防犯意識が低い』と見られて逆効果にならない？」
そんな疑問や不安をお持ちではないでしょうか。

結論から言うと、ダイソーの防犯ステッカーは「使い方次第」で非常に高い効果を発揮します。
この記事では、ステッカー単体でのNGな使い方から、ダミーカメラとの組み合わせで効果を最大化する具体的な方法、さらにはセリアやホームセンター製品との違いまで、防犯のプロの視点から考え徹底解説。

「110円の投資で暮らしの安心感を高めるための、実践的な知識をまとめました。

✅この記事を読むとわかること

ダイソー防犯ステッカーが逆効果になる使い方と、効果を最大化する正しい方法
100均（セリア等）やホームセンター製品との違いと、目的に合った選び方
わずか770円で構築できる、具体的な「最強クラスのコスパに優れた防犯対策」の作り方
賃貸物件でも安心な、跡を残さずにステッカーを貼るための実践的な裏技

⚠️本記事で使用した画像は説明のためのイメージ画像です。実際のデザインとは異なる場合があります。

🔍この記事のまとめ（先に知りたい方へ）

「ダイソーの防犯ステッカーは、単体での使用では十分な効果が得られない場合があり、使い方によっては逆効果となるリスクもあります。
効果を最大化する鍵は**「ダミーカメラ」や「窓用アラーム」との併用**です。
予算770円で**「ステッカー・ダミーカメラ・アラーム」**の3点を揃えるのが最強の組み合わせです。
玄関や窓など侵入者の目につく場所に、劣化する前に貼り替えることが重要です。

ダイソー防犯ステッカーが最強コスパである理由

このセクションでは、なぜ110円のステッカーが防犯対策の第一歩として有効なのか、その効果の根拠から、購入前に知っておくべき製品の選び方や他社製品との違いまで、基礎知識を徹底的に解説します。

110円で得られる「心理的抑止効果」とは？

「たった110円のステッカー一枚で、本当に家を守れるのだろうか？」
そう疑問に思うのは、ごく自然なことです。物理的にドアを固くするわけでも、窓を割れなくするわけでもありません。しかし、この小さなステッカーが持つ本当の価値は、侵入を試みる者の「心」に働きかける点にあります。

狙われるのは「対策されていない」と思われる家

そもそも侵入犯は、やみくもに家を選んでいるわけではありません。警察庁の調査によれば、侵入犯の約半数が犯行前に「下見」を行っているとされています。彼らがチェックするのは、「留守かどうか」「逃げやすいか」そして何より「侵入しやすいか」という点です。

つまり、彼らはリスクを冒してまで、防犯対策がしっかりしていそうな「面倒な家」をわざわざ選ばない傾向にあります。

侵入を諦めさせる「5分の壁」という心理

さらに、侵入犯の心理を示す興味深いデータがあります。それは、侵入に5分以上かかると判断した場合、約7割の犯人がその家を諦めるというものです。

この「5分の壁」をいかにして作れるかが、防犯の鍵を握ります。ダイソーの防犯ステッカーは、この最初の「下見」の段階で、「この家は防犯意識が高いから、侵入に時間がかかるかもしれない」と相手に思わせるための、非常にコストパフォーマンスに優れた第一歩なのです。

「この家は面倒だ」と思わせるための第一印象

例えば、玄関や窓に「防犯カメラ作動中」というステッカーが貼ってある家と、何もない家。あなた自身が侵入犯の立場なら、どちらの家のインターホンを押すのをためらうでしょうか。

たとえ本物のカメラが無くても、ステッカー一枚があるだけで「見られているかもしれない」「何か他の対策もしているかもしれない」という疑念を相手に抱かせます。この小さな心理的バリアが、あなたの家をターゲットから外させる大きな力になるのです。

110円の投資は、高価なセキュリティシステムとは異なります。しかし、侵入犯のやる気を削ぎ、行動をためらわせるための「最初のメッセージ」として、これ以上ないほど有効な手段だと言えるでしょう。

【基礎知識】ステッカーは2種類ある！「警告タイプ」と「デザインタイプ」の選び方」

いざダイソーの売り場に行くと、「防犯カメラ作動中」と書かれたものから、英語やイラストだけのものまで、いくつかの種類があって迷ってしまうかもしれません。実は、これらのステッカーは大きく2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を知ることで、あなたの家に最適な一枚を選ぶことができます。

「警告シール」：直接的な言葉で強く威嚇する

これは、「防犯カメラ作動中」「24時間監視中」といった、日本語で明確な警告文が記載されているタイプのステッカーです。

最大の目的は、見た人に「ここは監視されている」という強い警戒心を与え、侵入を未然に防ぐことです。直接的で分かりやすい言葉は、誰に対しても強い威嚇効果を発揮します。

玄関のドアや門扉
駐車場のフェンスや壁面
勝手口や裏口など、人の目が届きにくい場所

はっきりと「見ているぞ」という意思表示をしたい場所に最適です。

「セキュリティシール」：デザイン性でスマートに牽制する

一方こちらは、「SECURITY SYSTEM」といった英語表記や、カメラのアイコンなどを中心にデザインされた、スタイリッシュな印象のステッカーです。

威圧感を抑えつつも、「防犯システムが導入されている家ですよ」と、さりげなく防犯意識の高さをアピールすることが目的です。家の外観や店舗の雰囲気を損ないたくない場合に適しています。

デザイン性の高い住宅の玄関
店舗やオフィスのガラスドア
景観を重視したい集合住宅の窓

我が家にはどっち？目的別の選び方

どちらが良いか迷った場合は、「誰に、どんな印象を与えたいか」を基準に選ぶと良いでしょう。

タイプ	警告シール	セキュリティシール
印象	強い威圧感、直接的	スマート、さりげない
主な目的	侵入の強力な抑止	防犯意識のアピール
おすすめの場所	死角、駐車場、裏口	店舗、おしゃれな住宅

例えば、人通りの少ない裏口には強い「警告シール」を、お客様も通る玄関には景観を損なわない「セキュリティシール」を、というように場所によって使い分けるのも非常に効果的な方法です。

ダイソー製品の選び方と注意点【逆効果を回避】

ダイソーの防犯ステッカーは、手軽さと種類の豊富さが大きな魅力です。しかし、選び方を間違えると、せっかくの防犯対策が「逆効果」になってしまうこともあります。ここでは、あなたの家を確実に守るための、賢い選び方と注意点を解説します。

まずは知っておこう！ダイソーのステッカーラインナップ

ダイソーやキャンドゥの売り場には、様々なタイプのステッカーが並んでいます。主なものをいくつかご紹介します。

警告文タイプ（大・小）: 最も基本的な「防犯カメラ作動中」と書かれたステッカーです。目立つ赤や黄色が使われていることが多く、視認性が高いのが特徴です。
デザインタイプ: 英語表記やカメラのイラストがメインの、スタイリッシュなデザインです。家の外観を損ねたくない場合に適しています。
反射タイプ: 光を反射する素材で作られており、夜間に車のライトなどが当たると光ります。夜間の防犯効果を高めたい駐車場などに有効です。

もしダイソーで好みのステッカーが見つからなかったら？

ダイソーの品揃えは魅力的ですが、店舗や訪れる時期によってステッカーの種類が変化することがあります。「記事で紹介されていたデザインがない」「もっと家の雰囲気に合うものが欲しい」と感じることもあるかもしれません。

そんな時は、無理に探し回らず、Amazonなどのオンラインストアをチェックするのも賢い選択肢です。

少し価格は上がりますが、オンラインストアには以下のようなメリットがあります。

デザインの選択肢が非常に豊富
警備会社が使うような、より本格的で耐候性の高い製品も見つかる
いつでも確実に、好みのステッカーを手に入れられる

110円という手軽さにこだわりがなければ、入手しやすさやデザイン性を重視して、オンラインで探してみるのも非常におすすめです。

ちなみに、**「探す手間なく、必要なものを一度に揃えたい」**という方には、こちらのセットがおすすめです。

ダミーカメラと複数のステッカーに加え、壁を傷つけずに貼れるテープまで付属しているので、届いたその日からすぐに対策を始められます。Amazonでベストセラー1位に選ばれている人気商品なので、失敗の少ない確実な選択肢と言えるでしょう。

リンク

そのステッカー、逆に「狙ってください」のサインかも？

安価で手に入るからこそ、注意したいのがステッカーの「状態」です。プロの侵入犯は、家の様子だけでなく、こうした細かな点もチェックしています。

色褪せている・ボロボロ: 長期間貼りっぱなしで色が褪せたり、端がめくれたりしているステッカーは、「この家は管理が行き届いていない」「防犯意識が低い」という逆のメッセージを送ってしまいます。
明らかに安っぽいデザイン: 誰が見ても100均だと分かるようなデザインは、「この家は防犯にお金をかけていない」と判断され、かえって侵入のターゲットにされるリスクがあります。

屋外で使うなら「素材」をチェックしよう

ステッカーを玄関ドアや窓の外側に貼る場合、雨風や紫外線にさらされることになります。紙製のステッカーはすぐに劣化してしまうため、屋外での使用には向きません。

ダイソーの製品を選ぶ際は、パッケージを確認し、「PET素材」や「耐水性」といった表記があるものを選びましょう。これらの素材は、屋外でもある程度の期間、品質を保つことができます。

たかがステッカー、されどステッカー。侵入犯に「この家はしっかりしているな」と思わせるためには、デザインや状態にまで気を配る細やかさが、何よりの防御策となるのです。

セリア・キャンドゥ・ホームセンターとの比較

「防犯ステッカーって、ダイソー以外にも売ってるの？」
もちろんです。他の100円ショップやホームセンターにも、それぞれ特徴のある製品が揃っています。あなたの目的やこだわりに合わせて最適な一枚を見つけるために、それぞれの違いを見ていきましょう。

100円ショップ編：個性で選ぶダイソー、セリア、キャンドゥ

同じ100円ショップでも、品揃えには個性があります。

店舗	特徴	こんな人におすすめ
ダイソー	品揃えとコスパの王様。警告系からデザイン系、反射タイプまで種類が豊富。	とにかく手軽に、色々な種類から選びたい人。
セリア	おしゃれさで選ぶならココ。モノトーンやシンプルなデザインが多く、家の外観を損ないたくない人に人気。	インテリアや家の雰囲気にこだわりたい人。
キャンドゥ	キャンドゥ：店舗によって品揃えに差があり、防犯ステッカーの取り扱いが少ない、または無い場合もあります。（2025年5月時点）	他の防犯グッズ（窓用アラームなど）を探すのがメイン。

ホームセンター編：耐久性で選ぶなら間違いなし

コーナンやカインズといったホームセンターの製品は、100円ショップのものとは一線を画す特徴があります。

価格は1枚200円〜500円程度と高めですが、その分、品質は確かです。

高い耐久性: 厚手の素材やラミネート加工が施され、屋外での長期使用に耐えられます。
優れた耐候性: 雨風や紫外線による色褪せや劣化に強く、きれいな状態を長く保てます。
本格的なデザイン: 警備会社が使用するような、プロフェッショナルなデザインのものも見つかります。

【結論】あなたの目的に合ったお店はどこ？

「まずは手軽に試したい」「コストを最優先したい」 → ダイソー
「家の外観に合う、おしゃれなものが欲しい」 → セリア
「長期間、屋外で安心して使いたい」「本格的な見た目にこだわりたい」 → ホームセンター

このように、どこで買うかによって、手に入るステッカーの特性は大きく異なります。「とりあえず」で選ぶのではなく、「どこに、どのくらいの期間貼りたいか」を考えてお店を選ぶことが、賢い防犯対策の第一歩です。

見破られにくい防犯ステッカー「3つの大原則」

「ステッカーを貼ったから、もう大丈夫」
そう安心するのは、まだ早いかもしれません。残念ながら、一枚のステッカーだけで全ての侵入犯を退けられるほど、世の中は甘くないのです。特に、何度も犯行を重ねるプロの侵入犯は、私たちの想像以上に冷静に家を観察しています。ここでは、彼らに「この家は本物だ」と思わせるための、絶対に外せない大原則について解説します。

大原則①：ステッカー単体は「カカシ」と同じ

考えてみてください。畑に立っているカカシは、最初は鳥を追い払うかもしれません。しかし、鳥たちが「あれは動かないし、何もしてこない」と学習してしまえば、全く効果がなくなります。

防犯ステッカーもこれと全く同じです。ステッカーが一枚貼ってあるだけでは、経験豊富な侵入犯には「これはただの飾りだ」「この家はセキュリティにお金をかけていない」と簡単に見抜かれてしまいます。むしろ、「防犯意識が低い」と判断され、格好のターゲットにされかねません。

大原則②：「防犯システム」の一部に見せよ

では、どうすれば見破られないのでしょうか。答えはシンプルです。「ステッカーが、もっと大きな防犯システムの一部である」と相手に思わせることです。

「防犯カメラ作動中」というステッカーの説得力を爆発的に高めるのが、ダミーカメラの存在です。ステッカーと、本物そっくりのカメラがセットで設置されていれば、「この警告は本物だ」と信じさせる力が格段に増します。

さらに、センサーライトや窓用のアラームを組み合わせることで、防犯システムはより強固になります。

センサーライト: 夜間に人が近づくと光で照らし出す。
窓用アラーム: 窓の振動や開閉を検知して大音量で威嚇する。

これらのアイテムが連携しているように見せることで、「この家は視覚だけでなく、光や音でも侵入者を検知する仕組みがある」と侵入犯に思わせることができ、犯行をためらわせる大きな要因となります。

大原則③：防犯意識は「生きている」ことを見せつけよ

最後に、非常に重要でありながら見落とされがちなのが、「防犯意識の鮮度」です。

前述の通り、色褪せたり剥がれかけたりしたステッカーは論外です。定期的に新しいものに貼り替えることで、「この家の主は、常に防犯に気を配っている」という無言のメッセージを発信し続けることができます。

この「継続的なアピール」こそが、プロの侵入犯に「この家に関わるのはやめておこう」と思わせる、最も効果的な防御策なのです。ステッカーを貼ることはゴールではなく、あくまで防犯意識という「生きているシステム」の始まりに過ぎないことを、心に留めておきましょう。

【予算別】ダイソー防犯ステッカー活用プラン

ここからは、実際にダイソーの防犯グッズをどう活用するか、具体的な買い物プランと設置テクニックを解説します。この記事で提案する「770円プラン」を真似するだけで、今日から自宅のセキュリティレベルを格段に向上させることができます。

【770円プラン】基本の3点セットで死角をなくす

「防犯対策を始めたいけれど、何から揃えればいいか分からない」
そんな悩みを解決するのが、この「770円プラン」です。ダイソーに行けば、わずかな予算で驚くほど効果的な防犯システムを構築できます。この記事をスマートフォンで見ながら、そのままお買い物に行けるように、具体的なプランを提案します。

これを買えば間違いなし！最強コスパの買い物リスト

まずは、以下の3つのアイテムを買い物カゴに入れましょう。合計金額は、わずか770円（税込）です。

商品名	価格（税込）	役割
防犯ステッカー	110円	視覚（牽制）: 「見ているぞ」とアピール
ダミー防犯カメラ	550円	視覚（説得力）: ステッカーの警告を裏付ける
窓用防犯アラーム	110円	音（威嚇）: 物理的な侵入を試みた犯人を驚かす

この3点セットが揃うことで、前述した「見破られないための大原則」である、**「視覚的な防犯システム」と「音による威嚇」**の両方を、最低限のコストで実現できるのです。

※ダミーカメラ（550円商品）は、一部店舗では取り扱いがない場合があります。

我が家の防犯システム構築プラン

購入した3つのアイテムを、ただやみくもに設置するだけでは効果は半減します。家のどこに、どのように配置するかが非常に重要です。

ダミーカメラ: 玄関ドアの上部など、訪問者が自然と見上げる位置に設置します。
防犯ステッカー: インターホンやドアノブの近くなど、必ず目に入る場所に貼ります。
これで、訪問者（侵入犯）は、家に入る前に「この家はカメラで監視されている」と認識します。
窓用防犯アラーム: 侵入経路になりやすいリビングの掃き出し窓や、人目につきにくい裏の窓の内側に設置します。
防犯ステッカー: アラームを設置した窓の外から見える位置に貼ります。
これにより、「この窓を破ろうとすれば、大音量のアラームが鳴り響く」と侵入をためらわせることができます。

たったこれだけの配置で、あなたの家は「ただステッカーが貼ってある家」から、「視覚と音で侵入者を阻む、システム化された家」へと大きくレベルアップします。770円でこの安心感が手に入るなら、試してみる価値は十分にあるのではないでしょうか。

売り場はどこ？効率的な店内での探し方

「いざダイソーに行ったはいいけど、広い店内のどこを探せばいいんだろう…」
せっかくやる気になったのに、商品が見つからずに諦めてしまうのは非常にもったいないことです。ダイソーの店内を効率よく回るための、簡単な探し方のコツをお教えします。

まず狙うべきは「防犯グッズコーナー」

多くのダイソー店舗では、防犯関連の商品をまとめた専門コーナーが設けられています。

防犯ステッカー
ダミー防犯カメラ
窓用防犯アラーム
センサーライト
窓の補助錠

まずはこのコーナーを目指せば、今回ご紹介した「770円プラン」のアイテムを一度に揃えられる可能性が高いです。多くの場合、DIY用品やインテリア雑貨の近くに配置されています。

次にチェックするのは「文房具・シールコーナー」

もし防犯グッズコーナーに好みのステッカーがなかったり、コーナー自体が見当たらなかったりする場合は、次に文房具エリアを探してみましょう。

様々な種類のステッカー（警告文タイプ、デザインタイプなど）
耐水性のあるラベル用紙（自作用）

特に、警告シールや注意喚起シールなどが集められた一角に、防犯ステッカーが置かれていることがよくあります。

どうしても見つからない時の最終手段

店舗の規模やレイアウトによっては、商品の配置が分かりにくいこともあります。そんな時は、ためらわずに店員さんに尋ねるのが一番の近道です。

「すみません、防犯カメラのステッカーを探しているのですが、どの辺りにありますか？」
口頭で伝えるのが難しい場合は、スマートフォンの画面でこの記事の商品画像やリストを見せながら尋ねると、よりスムーズに案内してもらえます。

事前に探す場所の目星をつけておくだけで、店内を無駄に歩き回る時間を節約でき、スマートに買い物を済ませることができます。

防犯シールはどこに貼ると効果的？場所別ガイド

防犯ステッカーは、いわば「家の警備員」。警備員が人目につかない場所に隠れていては、その役割を果たせません。ステッカーの効果を最大限に引き出すためには、侵入犯の目に「これでもか」というほど触れる場所に配置することが鉄則です。ここでは、家の弱点となりがちな場所別に、最も効果的な貼り方をガイドします。

【玄関・インターホン横】家の「顔」で先制パンチ

玄関は、訪問者も侵入犯も、誰もが最初にチェックする家の「顔」です。ここでしっかりと防犯意識をアピールすることが、最初の防御線となります。

目線の高さを意識: インターホンを押すとき、ドアノブに手をかけるときに、自然と視界に入る高さに貼りましょう。高すぎても低すぎても、見過ごされてしまいます。
インターホンやポストの近く: これらの設備は必ず確認される場所なので、そのすぐ近くに貼ることで、見逃される可能性を極限まで減らせます。

【窓・ベランダ】最も狙われる侵入経路を塞ぐ

侵入窃盗で最も狙われるのは、実は玄関よりも「窓」です。特に、大きな掃き出し窓やベランダは、侵入犯にとって格好のターゲットになります。

クレセント錠の近くに: 窓を破って手を入れる際に狙われるのが、鍵であるクレセント錠です。その付近にステッカーを貼ることで、「この窓を破ろうとすれば、監視カメラに映るぞ」という直接的な警告になります。
外から見えやすい隅に: 窓ガラスの内側の隅に貼ることで、ステッカー自体の劣化を防ぎつつ、外からの視認性を確保できます。

【勝手口・裏口】見えない死角こそ、見える化する

家の裏手にある勝手口や、隣家との間の狭い通路に面した窓。こうした人目につきにくい「死角」は、侵入犯が最も好む場所です。

あえて目立つように: 普段は人が見ない場所だからこそ、ステッカーの存在が際立ちます。「ここもしっかり見ているぞ」という意思表示が、侵入をためらわせる強い力になります。
複数の場所に: 玄関だけに貼って裏口に貼らないのは、「裏は無防備です」と教えているようなものです。家の四方を囲むように、複数のステッカーを配置することで、家全体の防犯レベルが格段に上がります。

これらのポイントを押さえてステッカーを配置するだけで、あなたの家は「隙のない、防犯意識の高い家」という印象を、侵入犯に強く与えることができるでしょう。

【賃貸OK】跡が残らない貼り方の裏技

「防犯対策はしたいけど、賃貸だから壁やドアにシールを貼るのはちょっと…」
その気持ち、非常によく分かります。退去時にシール跡が残ってしまい、修繕費を請求されるのは避けたいですよね。しかし、諦める必要はありません。100均で揃うアイテムを使った簡単な裏技で、壁やドアを一切傷つけずにステッカーを貼ることができます。

準備するのはたった2つ！

この裏技に必要なのは、ダイソーやセリアで手に入る以下のアイテムだけです。

貼りたい防犯ステッカー
貼って剥がせる両面テープ または 静電気で貼る透明シート

跡を残さない貼り方ステップ・バイ・ステップ

やり方は非常にシンプルです。

まず、防犯ステッカーの裏面に、「貼って剥がせる両面テープ」を貼ります。
あとは、そのテープの保護シートを剥がして、ドアや窓の好きな場所に貼り付けるだけです。

このテープは粘着力が弱めに設計されているため、剥がす際に跡が残りにくく、壁紙などを傷つける心配がありません。

静電気でガラスに貼り付く透明なシートを、ステッカーより少し大きめにカットします。
そのシートにステッカーを貼り付けます。
最後に、ステッカーを貼ったシートを窓ガラスに貼り付けます。

この方法なら、粘着剤を一切使わないため、跡が残る心配はゼロです。また、貼り直しが簡単にできるので、位置を微調整したい時にも非常に便利です。

もう退去時の心配は不要

この簡単な工夫一つで、あなたは「原状回復」の心配から解放され、心置きなく自宅の防犯対策を強化することができます。賃貸だからと諦めていた方も、ぜひこの方法で、今日から安心を手に入れてください。

ダミーカメラの選び方と見破られない設置術

「防犯カメラ作動中」のステッカー。その言葉に、本物同然の説得力を与える最強のパートナーが「ダミーカメラ」です。しかし、このダミーカメラも、選び方や設置方法を間違えると、かえって「この家は偽物でごまかしている」と侵入犯に見抜かれる原因になりかねません。

ここでは、ダイソーの550円ダミーカメラを例に、侵入犯に見破られにくい選び方と設置のコツを解説します。

「本物感」は細部に宿る！ダミーカメラ選びの3つのポイント

ダイソーで販売されている550円のダミーカメラは、驚くほど精巧に作られています。なぜなら、本物の防犯カメラが持つ「それらしい特徴」をしっかりと押さえているからです。

本物の防犯カメラの多くは、作動中であることを示すためにLEDライトが点滅します。ダイソーのダミーカメラも電池を入れることで、この赤いLEDが点滅し、「今まさに、録画していますよ」という強いメッセージを発信します。

カメラ本体から伸びる「配線」。これがあるだけで、リアルさが格段にアップします。たとえその配線がどこにも繋がっていなくても、壁の中に引き込まれているように見せるだけで、「これは素人が付けたおもちゃではない」と相手に思わせることができます。

ダイソーでは、半球状の「ドーム型」や、筒状の「バレット型」など、形状の異なるダミーカメラが見つかることがあります。一般的に、ドーム型は威圧感が少なく、バレット型は存在感があります。設置場所の雰囲気に合わせて選ぶと、より自然に見えます。

設置場所が命！見破られないための「高さ」と「角度」

どれだけリアルなダミーカメラでも、設置場所が不自然では意味がありません。侵入犯は「本物のカメラなら、こんな場所には設置しない」というプロの視点を持っています。

最もやってはいけないのが、簡単に手が届くような低い位置に設置することです。本物の高価な防犯カメラを、わざわざ壊されたり盗まれたりするような場所に設置する人はいません。低い位置にあるカメラは、「これは偽物ですよ」と自ら白状しているようなものです。

理想は、脚立を使わないと触れないくらいの高さです。これにより、「メンテナンスはできるが、簡単にはイタズラできない」という、本物らしい絶妙な位置関係が生まれます。

カメラのレンズは、玄関のドア全体や、侵入経路となりうる窓がしっかりと映る角度に向けましょう。全く関係ない方向を向いているカメラは、明らかに不自然です。

「防犯カメラ作動中」というステッカーの言葉と、ダミーカメラの存在、そしてその設置場所。これら全てが一本の線で繋がった時、あなたの家の防犯システムは、ダミーとは思えないほどの説得力が生まれ、高い抑止効果が期待できます。

壁に穴を開けないダミーカメラや防犯カメラの設置方法はこちら

ダミーカメラや本物のカメラを、壁に穴を開けずに設置する具体的な方法については、以下の記事で詳しく解説しています

ダミーではなく本物の防犯カメラを検討したい方は、こちらの記事も参考にしてください

ダイソー防犯ステッカー活用のポイント総整理

ステッカーの主な効果は侵入犯への心理的な抑止力である
侵入に5分以上かかると判断させれば犯行を諦めさせやすい
強い威嚇効果を持つ「警告シール」とデザイン性の高い「セキュリティシール」がある
家の外観や目的に合わせて適切なタイプのステッカーを選ぶべきだ
ダイソー製品は種類が豊富でコストパフォーマンスに優れる
色褪せや劣化したステッカーは「管理が甘い家」と見なされ逆効果である
屋外に貼る際は、耐水性のあるPET素材の製品が適している
セリアはデザイン性、ホームセンターは耐久性において選択肢となる
ステッカー単体での使用はプロの侵入犯に見抜かれる危険がある
ダミーカメラや窓用アラームとの併用で防犯効果は飛躍的に向上する
定期的な貼り替えは、継続的な防犯意識の高さを示す上で重要である
770円（税込）で基本の防犯3点セットがダイソーで構築可能だ
主な売り場は「防犯グッズコーナー」または「文房具・シールコーナー」である
玄関や窓、勝手口など、侵入者の目につく場所への設置が鉄則である
「貼って剥がせるテープ」を使えば賃貸物件でも安心して利用できる
ダミーカメラは、簡単には手が届かない高さへの設置が見破られないコツである