リチウム電池が火災の原因に?捨て方がわからない現代人の悩みと現場の声

スマホでニュースを見ている女性

私たちの生活に欠かせないスマートフォンやワイヤレスイヤホン。その多くに使われている「リチウムイオン電池」ですが、間違った捨て方をすると思わぬ火災の原因になってしまうことがあります。最近では、実際にごみ処理施設で火災が相次ぎ、地域の生活にも大きな影響を与えています。

今回は、そんな“電池のごみ問題”について、実際に起きた火災事例とSNSに寄せられた声をもとに解説します。電池の捨て方に悩んだことがある方は、ぜひ参考にしてみてください。


目次

リチウムイオン電池が火事の原因に?見過ごせないゴミ問題

ごみ処理場で相次ぐ火災、その原因とは

リチウムイオン電池が原因とみられる火災が、ごみ処理施設で相次いで発生しています。たとえば埼玉県川口市では、2025年1月に火災が発生し、ごみの収集業務が一時停止する事態に陥りました。施設の修繕や代替処理にかかる費用は65億円を超える見込みです。

これは川口市に限った話ではなく、上尾市でも同様の火災が起きており、2020年には修繕費が5億円以上かかった事例もあります。

リチウム電池が危険とされる理由

なぜリチウム電池が火災の原因になるのでしょうか。主な理由は、電池の内部構造にあります。リチウムイオン電池は軽くて高性能な一方で、衝撃に弱く、破損すると内部がショートして発火する性質を持っています。これが、ごみを圧縮・破砕する収集車や処理施設で火災を引き起こす原因となっています。

回収ルールのバラつきが新たな問題に

問題はリチウム電池自体の危険性だけではありません。実際には、「どこに捨てればいいかわからない」という声が非常に多くあります。自治体によって回収ルールが異なるうえ、ホームページが見づらかったり、回収ボックスが設置されていなかったりするケースも少なくありません。

環境省の調査によると、全国の約35%の自治体がリチウム電池の回収を実施していないというデータもあります。このように、回収体制の整備が不十分なままでは、火災のリスクは今後も高まる恐れがあります。


SNSには「捨てられない」現場のリアルな声があふれていた

「捨て方がわからない」が圧倒的に多い

SNSでは、「そもそもどこに捨てたらいいのか分からない」という声が多数見られます。たとえば「市のホームページ見ろって言われても分かりづらい」「回収ボックスが近所からなくなった」など、情報の不透明さが指摘されています。

また、「電池が溜まって捨てられない」「結局、燃えないごみに入れてる」という現実的な声も。捨て方が分からなければ、誤って一般ごみに出してしまうのも無理はないでしょう。

バッテリーが取り外せない製品が増えている

最近では、バッテリーが内蔵されていて取り外せない家電製品が増えてきました。この点についても、「どうやって捨てればいいの?」「メーカーが引き取るようにしてくれ」という意見が目立ちます。

特にスマホやシェーバーなど、小型で壊れやすい機器に使われていることが多いため、分別が難しいと感じる人も多いようです。

期待される次世代電池と、今求められる仕組み

一部のユーザーからは、「ナトリウムイオン電池の方が安全らしい」「火災リスクも低くて期待してる」といった前向きなコメントも見られました。しかし、現時点では普及が進んでおらず、当面はリチウム電池をどう安全に処分するかが重要です。

中には「コンビニやスーパーで回収してくれれば助かる」という声もあり、回収のハードルを下げる工夫が求められています。


あなたの家にも、捨てられないリチウムイオン電池が眠っていませんか?

リチウムイオン電池の火災リスクは、決して特殊な話ではありません。私たちのすぐ身近な製品に関係しており、誤った処分が大きなトラブルを引き起こす可能性もあります。

まずは、お住まいの自治体がどのような回収ルールを設けているかを確認してみましょう。また、不要な電池が家にたまっていないか、一度チェックしてみることをおすすめします。

「うちの自治体ではこうしてる」「この方法で安全に処分できた」など、あなたの体験や工夫があれば、ぜひコメント欄で教えてください。

あなたの声が、次の誰かのヒントになるかもしれません。

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